リフォームをするため現場で施工を進めていく中で、図面通りにならない部分について現地を確認する機会がある場合も…
というような話を前回は紹介しました。
こうした予定通りにならないという話は、もしかしたら些細な部分についての話で、あまり問題ない場合もあるとは思います。
しかし目立つ部分に出っ張りが出来るような話だったりすると、どうしても頑張ってそこを隠したいと思うかも知れません。
そこは施主としてメリハリのある判断をしたいところです。
メリハリのある判断というのはつまり、「ここは仕方がない」と割り切る部分と「ここはどうしても頑張りたい」という部分を明確にするということ。
もう少し具体的に言うと…
寝室は別に自分たちだけが使う部分だから既存にあわせて少し壁の位置が変わっても良いけど、リビングだけはなんとか頑張って欲しいとか。
そうした方針があると施工をする方もやりやすいと思います。
もちろん気持ち的には自分の家なので、全部の部分で完全に図面通りにやって欲しいという思いがあるとは思います。
しかし物理的に何かが干渉しているとかであれば、図面通りに出来ないのはもう仕方がないことなので、どこかで妥協をする必要もあります。
このようなトラブルには様々な要因があるので、具体的にどのような問題があって、それを解決するためにどんな方法があるのか、という話がしにくいですが…
大抵の場合は「これがぶつかってくるので壁の位置をずらさなければ納まらない」とか「上階の梁があるから少し天井を部分的に下げる必要があつ」とかの話になると思います。
これはリフォーム工事だけの話ではなく、建物を新築する際にも同じような話が結構あります。
例えば、上階の梁が下階の天井と干渉するとか、スッキリ納めたいと思っていた場所には設備配管がたくさんある、というような問題が結構頻繁にあります。
梁と天井との関係については、なぜそんな問題が発生するかを少し考えてみると…
・各階の高さを出来るだけ抑えたい(その方がコストが安くなるしフロアの数も増やせるかも)
・だけど天井の高さを確保した方が開放感があって良い
・建物の構造として梁のサイズはなかなか小さく出来ない
・建物の仕上を考える設計者と構造を考える設計者は違う人なので調整出来ない場合も
こうした要因が重なって、想定していた天井のレベルに上階の梁が出てきてしまう、というような現象が発生することに。
この場合の解決方法は「天井高さを下げる」もしくは「梁の部分だけ天井を下げる」という選択肢があって、まあどちらも選びたくないのが正直な気持ちです。
マンションを見るとリビングなどで梁の形が見えている場合がほとんどですが、これは出来るだけ階高を低くして、出来るだけ天井高さを確保したいという気持ちがあるからです。
一番低い梁に合わせて天井を施工してしまうと、恐らくかなり天井の高さは低くなってしまうので、それならば梁型を見せた方が良いという判断です。
新築工事なのだから、そこはしっかりと設計しないとダメでしょ…
と思われるかも知れませんが、色々検討する項目が多くなると、なかなか全部を細かく検討することが難しかったりします。
先ほど書いたマンション内の梁型は、間違いなく最初から計画している梁型なので、これは予想外の問題ではないですが…
新築工事でもこうした問題は頻繁に発生するので、リフォーム工事で「既存」がある状態ならば、ある程度問題が発生することは仕方がないと思います。
別に計画通りに行かない言い訳をしているのではないですが、こうした問題はどうしても発生してしまうので、その際には柔軟な対応をしていくしかありません。






