このカテゴリでは、リフォーム計画を進めていくにあたり、知っておきたい建物についての知識について紹介していこうと考えています。
私は建物を設計する仕事をしているので、そのあたりの知識をある程度持っていて、それがリフォーム計画を進めていく上では結構役に立ちました。
もちろん基本的にはリフォーム業者さんの担当者がプランを計画・提案してくれる訳ですけど、やっぱり仕事柄自分の家は自分で計画したかったという気持ちがありました。
だから私の場合は自分で実際に既存の寸法を実測して、それを「CAD」と呼ばれる図面作成ツールに落とし込んで新しいプランを計画しました。
プランを考えるのが自分で、その最終決定をするのも自分というのはちょっと変な感じではありましたが、これはなかなか楽しかった。
ただしこれでは完全に自分一人で完結してしまい、別の意見が入ってこない状態になるので、それではより良いプランが出来ません。
そこで当たり前の対応として、作成したプランを家族に見てもらい、色々な意見を聞きながら少しずつプランを改良していきました。
結局最初のプランを「A案」として、改良したプランを「B案」と順番に名前を変えていった結果、「F案」くらいまで更新してプランの方針が決まったと記憶しています。
どこまで改良していくのが正解なのか、結局はどんなプランがベストだったのか、というのは正直言って良く分かりません。
ただ、今現在生活している中で「これはあまりにも不便で仕方がない」という場所はないので、そこそこのプランだったのではないかと思います。
このような進め方は少し特殊で、実際は大まかな基本方針をリフォーム業者さんの担当者に伝えて、その方針を元にプロが案を作成してくれる流れになります。
だからそこまで専門的な知識を施主として持っている必要はないですが…
ある程度基本的な知識を持っておいた方が、打合せがスムーズに進むし、自分たちの住む家の内容も分かってくるので良いのではないか。
当サイトではそう考えているので、このカテゴリで建築の基本的な知識について説明をしておこうと思っています。
もちろんここで取り上げる建築に関する知識は、あくまでもマンションなどの住戸に限った話なので、一般的な建物とは少しだけ違う場合もあります。
例えば壁の下地はマンションでは木である場合が多いです。
場合によっては「LGS」と呼ばれる軽量鋼製下地が使われますが、通常の建物であればほとんどの壁下地は「LGS」が使われます。
この違いは壁に「耐火性能」が求められるかどうかによって違ってきます。
マンションの場合は住戸と住戸の間にある壁は恐らくLGS下地の遮音性能を持った壁になっているか、もしくはコンクリートの壁になっていると思います。
そこまでは耐火性能や遮音性能を持った壁で囲っておいて、住戸の中にある壁については木で下地を作っていくという感じです。
それが施工性やコストなどを考えると有利なので、そのようなやり方を採用する建物が多いです。
こうして壁がどのような材料で構成されているのかを知っておくと、自宅をリフォームする際に壁がどの程度の厚さになるかが分かってきます。
そうなるとプランもより具体的になってくる、というメリットがあります。
この位置に壁を持ってくると洗面化粧台が入るとか入らないとか、廊下の巾がどのくらいになって少し狭いとかもう少し部屋を広くするとか。
そうした細かいところまで調整していくことが可能になるので、ある程度建築に関する知識を持っておくというのは、結構メリットが多いことではないかと思います。






