キッチンまわりのコンクリートは少し下げてある

リフォーム計画を進めるにあたって、施主としてもある程度建築の納まりについて知っておいた方が良い、という主旨でいくつか基本的な話を取り上げて来ましたが…
話が少し細かくなりすぎている気もします。

こうした納まりについての話はキリがないものです。
あまりにも細かい話を施主が知識として持っていても仕方がないので、建築関連の話はこのあたりで終わりにしておこうと思います。

興味がある方は色々とリフォーム業者さんの担当者に質問すると良いと思います。
きっと色々なことについて教えてくれるはず。
もし説明出来ないようであれば担当者としては少し勉強不足かも知れません。

納まりについての話の最後は床についてです。

マンションであれば建物の構造は鉄筋コンクリート造(RC増)もしくは鉄骨造(S増)である場合が多く、木造ということはほとんどないと思います。
その場合、どちらの構造であっても上下階の仕切りとしての床にはコンクリートが打設されている状態になります。

床のコンクリートは室内の荷重を受けて、その荷重を梁に伝達する役目を持っています。
梁に伝わった荷重は柱に伝達されて、柱から建物の基礎に荷重は伝達される、というような流れになっています。

床コンクリートの厚みは建物によって違いますが、120mm~200mmくらいの厚みでコンクリートが打設されることになります。
当然コンクリートの厚みがあった方が、上階の生活音が下階に伝達しにくいというメリットがあり、その反面コストは上がっていく感じになります。

このあたりのバランスはマンションを新築する際のコストなどによって変わってきますが、マンションを購入する際にそこまで気にするかどうかは微妙なところです。
マンションのパンフレットなどを見ると、床コンクリートの厚みをしっかりと確保していることを売りにしている場合があるようですが…

こうしたコンクリートの厚みはともかくとして、今回紹介したいのは床コンクリートのレベルです。
マンションの場合、キッチンやトイレやお風呂などの水廻り部分は床コンクリートを少し下げておくことが多いです。

キッチンまわりのコンクリートは少し下げてある

これはなぜかというと、床下のスペースで配管などを納める目的があるからです。
例えばシステムキッチンの排水は当然下の階に抜いていく必要がありますが、その配管スペースは各階で同じ位置にする必要があります。
そうしないと最下階まで配管を持っていくことが出来ませんから。

そうした縦の系統を「PS(パイプスペース)」と呼びます。
ただ、PSの位置に対してシステムキッチンの位置が少し離れている場合、床コンクリートを下げているところで配管をPSまで持っていく必要があります。

そうした調整をするため、マンションでは水廻りの範囲で床コンクリートを100mm~150mm程度下げている場合が多いんです。
これはリフォームをする際に仕上材などを一通り解体してみると分かると思います。

そうなると、床コンクリートが下がっている範囲であれば、ある程度キッチンの位置を移動しても、配管としては問題ないということになります。
もちろん配管は水を流す役目があるので、ある程度勾配を取っていく必要があります。

なので、あまりにも遠いところにシステムキッチンを持っていくと、配管の勾配が取れずに水が流れにくくなってしまうという問題がありますが…
床コンクリートが下がっているということを知っておけば、プランを検討する際にも少しキッチンの位置については自由度が高くなるのではないかと思います。