建物の耐火性能

マンションの住戸内で遮音性能が必要な壁がある場合、一般的な間仕切りである木下地45mmの上に石膏ボード12.5mmを両面に貼る、という壁の仕様では性能を満たすことが出来ません。
そうした壁がどこに必要なのかはさておき、場合によっては石膏ボードを両面2枚ずつ貼るとか、もっと厚い石膏ボードを貼るなどの対応が必要になります。

私の家ではそこまで遮音性能が必要だと感じる壁はなかったので、基本的には一般的な間仕切りで全部の壁を構成しています。
ただ、そうなると結構音は聞こえやすい、というのは本当です。

例えば今この文章は私の部屋で書いていますが、隣は寝室です。
寝室側から聞くと、キーボードをバシバシと入力している音が聞こえるし、音楽をかけながら文書上尾入力していると、その音楽もなんとなく聞こえてきます。

早朝とか深夜に文章を入力することが多いので、私の部屋まわりだけは遮音性能を持った壁にした方が良かったかな…と感じます。
まあこのあたりの話はキリがないところもあるので、家族間で生活する音が聞こえるのはある程度許容した方が良いとは思いますが…

壁が持っている性能の中で、遮音性能についてはこんな感じで終わりにしましょう。
自分たちが必要と感じた壁にはお金をかけて遮音性能を持たせるし、そこまで必要ないと感じた場合は遮音壁を使わない。
これはもう施主の自由なので、本当に自由に設定が出来ますから。

あとは壁の性能としてもうひとつある「耐火性能」について考えてみましょう。
耐火性能というのは「燃えない壁」という訳ではなく、例えば火災が発生した際に避難するための時間を確保する目的で、一定の時間だけ燃えずに耐えるという壁です。

建物の耐火性能

こうした耐火壁がある状態と、全く耐火壁がない状態とでは、恐らく火災が発生した際の死傷者に大きな差が出てくることになります。
結局火災が発生した場合は消火しない限り全部燃えてしまう訳ですけど、いつ燃えるのか。

建物内にいる方が避難する際にはなんとか燃えないで耐えるのか、それともその時間すら確保出来ずに全部燃えてしまうのか。
この違いはかなり大きいです。

もちろんそうした基準は建築基準法によって定められています。
例えば建物を利用している方が避難に使う階段の壁は、必ず耐火性能を有している必要があります。
そうしないと、例えば1階で発生した火災が、階段を伝ってすぐに建物全体にまわってしまうという非常に危険な状態になってしまいます。

建物には利用者の人命を守るという大きな使命があります。
なので、耐火性能を持つ壁は一般の壁に比べると高額ではありますが、そこは必要なお金としてしっかりと計画されることになります。

ただ、これはあくまでも建物全体を計画する際に考える話で、リフォームを計画する場合にはそこまで考える必要はないかも知れません。
マンションの住戸内には一般的に耐火性能を求められる壁は存在しないので…

住戸と住戸の境界として存在する壁であれば、そこは耐火性能と遮音性能をもった壁が採用されることが多いです。
しかし住戸内の間仕切りはそこまで耐火性能について言われることはありません。

耐火性能を持った壁と紹介しておきながら「実際は使わないと思います」となってしまい、話の流れが結構変な感じですけど…
こうした性能を持っている壁もある、ということを知っておいても損はないかと思います。

住戸内を仕切る役割を持っている壁についての話はこれで終わりにします。
このくらいまで知識を持っておくと、リフォーム業者さんと打合せをする際にも役に立つはずなので、ここまではざっくりとでも良いので知っておくと良いですよ。