リフォーム計画を進めていくにあたっては、施主もある程度建物についての知識を持っておくと、計画がスムーズに進められる可能性が高いです。
だからと言って細かい知識までは必要ありませんが、ある程度の「材料」と「寸法」を知っておくことで、その知識が結構役に立ってくれるのではないかと思います。
もちろん深すぎる知識を持っていても良いのですが、そこまでの知識を得るために必要な時間と手間に対して、得られるリターンはそこまで大きくはない。
なので、基本的な知識を短時間で得ておいて、残りはプロであるリフォーム業者さんの担当者から説明してもらうというやり方が効率的ではないかと思います。
と言うことで、当サイトでは本当に基本的な部分だけをさらっと説明しておくだけにします。
まずは住戸内の壁を構成する材料について。
言葉で説明するよりも図で確認して頂いた方が分かりやすいと思うので、簡単な図も交えて説明をすると、住戸内の壁を構成は以下のような感じになっています。
まずは下地材として45mm巾の木が使われて、その下地に「石膏ボード」と呼ばれる石膏で出来た板を張っていきます。
これでまずは部屋と部屋を仕切る壁として、向こう側が見えない状態の壁が出来ました。
ただ、石膏ボードの表面には基本的に黄色っぽい紙が張ってあるだけで、これが表面に見えてくるというのはあまり美しいものではありません。
なので、最終的に壁を綺麗に見せるために、石膏ボードの上に塗装をしたりクロスを貼ったりなど、最終的な仕上をしていくことになります。
塗装をする場合でもクロスを貼る場合でも、石膏ボードを張っていく際の継ぎ目が目立ってしまうので、そこはしっかりとパテで継ぎ目が出ないように処理していくことになります。
そうした処理をした上にしっかりと仕上をしていけば、一面の壁が出来上がります。
壁に求められる性能にはいくつかあって、ピックアップしていくと以下のような項目が挙げられます。
・部屋を区切る間仕切りとしての性能
・隣の部屋に音が聞こえないような性能
・火災時に避難するために必要な性能
壁に求められる性能としては上記のようなものがあって、基本的にはまず最低限求められるのが「間仕切り」としての性能です。
これは部屋と部屋を区切っていくという壁の役割を考えると、どうしても必要になる性能ではないかと思います。
かと言って壁の厚みがありすぎると、壁に寸法をとられた結果として部屋が少しずつ狭くなってしまうという問題もあります。
そうして考えていくと、間仕切りとして必要な壁は少しでも薄い方が良いということに。
上記で紹介したように「木製下地45mm」に対して「石膏ボード12.5mm」を両面に張っていく壁だと、壁の厚みが12.5+45+12.5=70mmになります。
これは結構壁としては最も薄い部類に入っていて、だからこそ、それぞれの部屋を最大限広くすることが出来るということになります。
もちろんこれは間仕切りとしての性能だけを考えた場合の壁で、この状態では隣の部屋に音が結構聞こえる状態になります。
もっと音を遮断したい場合には、石膏ボードを両面二枚張っていくなど壁自体を重くしていく必要があるので、壁の厚さは少しずつ厚くなっていきます。
使う材料が多くなってくるので当然コストもアップします。
でも、例えばリビングと子供部屋の間にある壁に遮音性能が必要なのかというと、実際はそんな性能は必要ないと感じるのではないでしょうか。
そうした考え方から間仕切りだけの性能を確保して、先ほど紹介したような厚さ70mmの壁が計画されることになる場合が多いんです。






