工程の調整は大変で

リフォーム工事の中には「内装工事」とか「電気工事」など様々な項目があって、それらの工事は特殊な技術が必要になるため、別々の会社が担当することになります。
そうなるとそれぞれの工事項目毎に分割して工事を発注した方が、コストを抑えるという意味では良いのではないか。

前回はそのあたりについて考えてみました。
工事項目毎に分割して工事を発注するのは、それぞれの工事項目や工程を調整していくのが難しいのでおすすめ出来ない、という話もしました。

これは具体的にどんなことか少し例を出して考えてみましょう。
例えばそうですね…壁を造る内装工事があって、その壁に仕上としてクロスを貼る仕上工事があって、それぞれの工事のタイミングを調整していく場合を考えてみます。

工程の調整は大変で

まずは順番として内装工事屋さんを呼んで壁を造っていく作業を進めることになります。
しかし壁が出来上がっただけでは見た目は石膏ボードが見えている状態なので、そこにクロスを貼って壁を綺麗に仕上げていく必要があります。

壁仕上であるクロスは壁が出来上がっていないと施工を開始することは出来ないので、壁を造る工事が完了した後のタイミングで呼ばなければなりません。
壁が出来ていない状態でクロス屋さんを呼んでしまっても、結局出来ることは全然ないという残念な状況になってしまいます。

そのあたりを考慮してタイミング良くクロス屋さんを呼ぶ、というのが工事のタイミングを調整するということです。
しかも前日の夕方に「明日この現場に来てください」と急に言って来てくれるはずはないので、前もっていつくらいに工事が始まるかを伝えて予約しておく必要もあります。

ちなみに、こうした約束を何度も破ると信頼をなくしてしまい、もうお願いしても来てくれないという寂しい状態になったりします。
お金を払ってるんだから黙って工事に来れば良いんだよ! と思っている方も実際はいますけど、それでは本当に困った時に誰も助けてくれなくなります。

クロス屋さんを良いタイミングで呼ぶためには、壁の施工が予定通りに進んでいる必要がありますが、そこもしっかりとコントロールしていく必要があります。
内装屋さんが「あさってには終わります」と言って来ても、それを自分の目で見て大丈夫かを確認して、危ないようであれば少しクロス屋さんを呼ぶのを遅らせるなども考えていく。

このように工事のタイミングを細かく調整していくのは結構大変で、それを自分でやるとかは正直言って全然考えられません。
それぞれの工事項目毎に分割して工事を発注するというのは、こうした調整を全部自分でやることを意味している訳です。

まあ全然現実的ではないですよね。

あとはシステムキッチンの搬入日をしっかりと逆算して、事前に仕様をきちんと決めて発注をかけておき、そのタイミングに合わせて周囲の工事も進めていくとか。
こうした諸々を漏れがないように気を配りながら進めていくというのは、もう素人には出来ない世界ではないかと思います。

そのあたりの調整項目は全てリフォーム業者さんに依頼してしまい、施主としては要望をリフォーム業者さんに伝えるだけでOKという状態にする。
これがリフォーム業者さんに工事一式を発注することの意味です。

その分間違いなくお金は余分にかかりますが、プロに仕事を依頼する訳ですからそれは当然というか、プロの仕事が無料で済むはずはありません。
お金を支払う価値があると判断する方が多いからこそ、リフォーム工事を一式請け負う仕事が企業として成立しているのではないかと思います。